まゆまつり2020④「赤引の糸」とはどういう意味ですか?

今回の企画展「まゆまつり2020~稲武の養蚕~」では、
明治15年(1882)から続く伊勢神宮への神御衣奉献と
大嘗祭の「繒服」調進を中心に、稲武の養蚕についてまとめました。

古来、三河・尾張から「赤引の糸」を伊勢神宮への御料糸として奉献してきたそうです。
では、「赤引の糸」とはどのような糸でしょうか?
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今回の展示では、たくさんの方からこの質問を受けました。
昨日は、太田市長や愛知学泉大学の堀田先生も来館してくださり、この質問をしてくださいました

企画展のパンフレットには、赤引きの糸は、
「赤く美しい色の糸をさすとも、また精錬していない糸をさすともいわれています」という表記をしました。

※「赤い」は「明し」と同源で、「輝くような色」という意味もありますので、生糸の美しい光沢を指したのではと、考えています。

また、「延喜式帳帳解」には、「赤引の糸は未だ練らざるものをいい、阿加羅比伎乃須々志乃伊登(あからひきのすすしのいと)と読む。須々志乃伊登とはすなわち未だ練らざるの斉服のことなり」とあります(『愛知県蚕糸業史』より)。

※「練る」とは「絹を灰汁などで煮て柔らかくすること」なので、練らざる糸とは精練していない糸を指します。
※須々志(すすし)=生絹(すずし)も生糸の織物で練っていないものを指します。
伊勢神宮への神御衣も、大嘗祭の繒服も、精練していない糸「生糸」を使って、そのまま織り上げられている特別な布地です。


古橋懐古館・一般財団法人古橋会からお借りした
この美しい光沢の赤引の糸と大嘗祭の繒服(予備)を、7月5日(日)まで、発見館でご覧いただけます。

是非、この機会に、ご覧くださいませ。

by きょん

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